222 HighGamers 2011/12/30(Fri)21:20:58.06 ID:B4w5l0490 [3/3]

これ今見るといろいろ思うことあるね




Q
3DSの値下げについては、たくさんの議論をされて、複数の選択肢の中から選んだ結論だと思う。E3から約2カ月が経過したが、何を見てこのハイリスク・ハイリターンの決断をしたのか。また、あくまでも経験則だが、ハードの値下げというのは、値段が段階的に下がっていって、その価格に応じてユーザー層が広がっていき、結果的にハードの寿命が延びるとこういうことだと思ったが、今回かなり一足飛びということもあり、製品の寿命そのものが短くなるという恐れはないのか。今回の判断は、直接的・間接的にWii Uに対して影響を与えないのかどうか。具体的に今回の判断をしたことによって会社、社員の仕事はどう変わるのか。これらについて聞かせてほしい。


A 岩田:

ハイリスク・ハイリターンというご指摘ですが、身もふたもない言い方をいたしますと、「そもそもゲームビジネスはハイリスク・ハイリターン」なんです。任天堂は過去に、幸運にも安定して結果を出すことができてきましたので、まるでそうではないのではないかと思われているかもしれませんが、私はハイリスク・ハイリターンだと思っています。そして、「ハイリスク・ハイリターンなビジネスであるのに、無難な判断をしていて本当に結果が出るのか」とも思っています。実は、ニンテンドーDSのチャレンジはハイリスクだったと思いますし、Wiiのチャレンジもハイリスクだったと思います。みなさんにも改めて問いかけたら同意いただけると思います。でも、過ぎてしまうと、ハイリスクであったことはどこかへ飛んでしまって、うまくいったという結果だけをご評価いただいて、それがもともと必然で起こったことだというように思われてしまいます。私自身、ニンテンドーDSやWiiを開発し、世に問い、ということを陣頭でやってきた人間として、大変なハイリスクであったと思いますし、その中で幸運にもお客様にご支持いただけて大変な結果を残すことができたと思います。今回も、もちろん考えに考え抜いて決めたことですので、それは世の中の誰よりも考えた自信はあります。そうでないと、私はこの仕事を続けてはいけないでしょうから。また、このたびの値下げによって、必ず年末に状況を大きく変え、今多くのみなさんが想像できないような状況にし、スマートフォン脅威論だったり、ソーシャルゲーム脅威論だったりを、「あれは因果じゃなかったね」と、世の中の多くの人に認めていただけるようにするのだというつもりでやっています。これがまず大前提です。

E3後2カ月経って、何を見て判断したかというと、これは1カ所だけではありません。日本、アメリカ、ヨーロッパ、それぞれの状況、私たちが何かをしたことに対するお客様の反応、私たちの発した情報がどう伝わっているかのスピード、それから、私たちが年末に切れるカードの詳細がより具体的に見えてきて、その中で、定石でいえば、「年末にすごくいいソフトが出るんだから、それに合わせて値段を変えるのが一番いいじゃないか」ということが普通なわけです。でも、「今普通の判断をしてはダメだ」といくつかの点で感じました。それは、普通の判断では恐らくいろいろな方に驚いていただけないし、そのような方法では社会の話題にもしていただけないと思いましたし、それから、そもそもいいソフトが出る時にニンテンドー3DSの普及母数が一定以上になっていないと、なにせ「3Dは現物でしか見られない」「テレビ宣伝では伝えられない」、それから、人から人に口で伝えるのは、私たちが期待していたよりかなり難しいということを、本当に実感しましたから、そうすると、やっぱり(ハードの)母数を今から増やしておくことが必要になります。また、事実、「ただ値下げをしただけでは、一回盛り上がっても、(販売数が)すぐ元に戻るんです」と私自身以前に言っていますし、値下げだけをして何もしなければ当然そうなると思います。当然、これからいろいろな形で二の矢、三の矢と考えていますので、その二の矢、三の矢を出しながら年末の勝負ソフトのタイミングの時に一定のお客様に早く伝わり、それが早く社会の話題になり、年末に大きなムーブメントが起こるというシナリオを描きましたので、まず、そういう意味での総合的な決断をしたもので、「ここ1カ所だけを見て決めました」というものではないということはご理解ください。

それから、「経験則として、値下げというのは少しずつするものだ」ということは、それはそうやって成功された例も世の中にたくさんありますので、その実績を私は否定するつもりはありませんが、一方で、「今回は大きなインパクトをもって流れを変える」、そして「流れを変えたところに強力なソフトを出すことで爆発的な変化を起こす」、そのことで「プラットフォームの寿命を延ばし、健全にする」という意思でやっておりますので、「寿命を短くするのではないか」というご心配とは逆に、この判断がこのプラットフォームの寿命を本来あるべきところに持っていくのだというつもりで判断をしました。

今回の判断がWii Uにどのように影響するかというご質問についてですが、まず、私たちが一番深刻に捉えなければならないのは、やはり今回の値下げの決定によって、最初にニンテンドー3DSを真っ先に応援してくださったお客様の信頼を損ねてしまいかねないという事実だと思います。そのことに対して自分自身の責任は非常に重いと思っています。これにより、Wii Uを発売する時に「ちょっと待っていたら値段が下がるんじゃないの?」というお気持ちを残してしまう可能性を持つ、そういう副作用を持つ判断をしてしまったということです。今回は、それでもニンテンドー3DSの値下げをすることが、今、どうしても必要であると判断をさせていただいたわけで、Wii U発売の時までに私たちの信頼を取り戻せる活動をどれだけできるのかということが、すごく大きいと思っています。私たちがこの6月のE3でお見せしたWii Uは、まだまだ発売までに間がある状態で、ソフトの提案もまだ具体的ではありませんでしたから、来年具体的な提案をできるようになったタイミングで発売日や値段などをお話しするようになっていくと思いますけれども、やはり一番の影響はそこかなと思います。

それから、会社、社員の仕事という意味では、やはり今回のことで、「(ゲームビジネスでは)たった一つ歯車が狂うだけで、会社のビジネスがこんなに変わるのだ」ということを、任天堂という組織全体が今思い知っているわけですから、そのことをむしろ今後に活かさないといけないと私は思っています。そういうことが教訓となり、任天堂が、タイミング、あえてこの言葉を使いますが、「天の時を逃さない会社になるのだ」というのが私の決意でございます。多分に精神論的ですが、ご理解ください。

http://www.nintendo.co.jp/ir/library/events/110729qa/04.html


229 HighGamers 2011/12/30(Fri)21:28:14.30 ID:+roqU7+x0

そうだね
リスクを取った甲斐があったというか


234 HighGamers 2011/12/30(Fri)21:34:35.96 ID:Q4IFRAOg0 [3/4]

年末みてろよー!

で、この結果だもんな。すごいわ。
今は空気だけど、一応ライバル機の発売も控えてたわけだし。


247 HighGamers 2011/12/30(Fri)21:45:33.77 ID:ICB6v8NC0 [2/4]

年末のソフト群を考えるとやっぱ値下げは必要だったね
やっぱ携帯機は本体+ソフト1本で2万が限度だなあ


235 HighGamers 2011/12/30(Fri)21:35:42.92 ID:TlvGH8fJ0 [16/19]

>>234
でも赤字拡大だろ。
どうにもならんよ


240 HighGamers 2011/12/30(Fri)21:40:08.32 ID:Q4IFRAOg0 [4/4]

>>235
>>222にも書いてあるけど、リスクが伴うのは仕方ない。
ハードの赤字はソフトで賄う、そういう方針なんじゃないの?

Vitaみたいにハードも売れない、
ソフトも売れないじゃ市場が縮小するだけだし。


242 HighGamers 2011/12/30(Fri)21:41:15.66 ID:TlvGH8fJ0 [19/19]

>>240
そもそも新しいハードなんて出す意味無いと思うけどね。

元々ハード自体黒字知れてるし、
ソフトなんて旧ハードで十分いるしな